熊子天寿を全う
- 2019/08/23
- 22:58
夜中に苦しそうに呻き声を上げていて死期が近いことは察していたが
葉摘みをしながらいろんなことを思い出していた
夕方熊子が息を引き取ったという家族からの連絡
家に帰ってからぺしゃんこにお腹が凹んだ熊子を抱きかかえる
タオルにくるんであげてりんごの箱を棺にした
畑の家のすぐわきに埋葬する
思い返せば15年ほど歳月になる
雪藪の中を一緒に歩いて剪定に行くと
歩きづらくなるとおんぶをねだる
犬のくせにだらしないなあとなでながら背中に背負う
剪定中はそばでじっと見つめている
目が合うと尻尾を振りながら喜ぶ顔が忘れられない
畑から戻るときには足が冷たいと今度は抱っこをねだる
この一連のやり取りが言葉もなしに伝わるから嬉しい
抱きかかえられるといかにも満足そうに深いため息とどや顔
人よりも表現が豊かなのだ
運搬車に乗れば助手席は熊子の席
トラクターに乗れば膝の上に席を作る熊子
毎日一緒に暮らしてきたんだもの家族同様だよな
姿は違えど魂はまた巡り合えるはず
また一緒に暮らそうな
それまでさよなら熊子
葉摘みをしながらいろんなことを思い出していた
夕方熊子が息を引き取ったという家族からの連絡
家に帰ってからぺしゃんこにお腹が凹んだ熊子を抱きかかえる
タオルにくるんであげてりんごの箱を棺にした
畑の家のすぐわきに埋葬する
思い返せば15年ほど歳月になる
雪藪の中を一緒に歩いて剪定に行くと
歩きづらくなるとおんぶをねだる
犬のくせにだらしないなあとなでながら背中に背負う
剪定中はそばでじっと見つめている
目が合うと尻尾を振りながら喜ぶ顔が忘れられない
畑から戻るときには足が冷たいと今度は抱っこをねだる
この一連のやり取りが言葉もなしに伝わるから嬉しい
抱きかかえられるといかにも満足そうに深いため息とどや顔
人よりも表現が豊かなのだ
運搬車に乗れば助手席は熊子の席
トラクターに乗れば膝の上に席を作る熊子
毎日一緒に暮らしてきたんだもの家族同様だよな
姿は違えど魂はまた巡り合えるはず
また一緒に暮らそうな
それまでさよなら熊子
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