忌明け

忌明けのお勤めに向かう
弘前盛雲院
お経を聞きながら親父のことを考えていた
中学校2年生の時に同じ年に母親と姉を亡くして学校をやめて畑に専念
昔の通信簿を見ると甲乙平定の時代にほぼ甲ばかり
よっぽど学校に行きたかったに違いない
人に負けてたまるかと独学で勉強をしてきたという
大人に混じっていち早くりんごに専念して20代後半で農林水産大臣賞を獲得していた
堅実で石橋を渡って歩く人として周りには見られていた
そんな親父の背中をずっと追って生きてきて
負けじ魂はいつの頃からか植え付けられていた
食わなくても寝なくても人一倍努力すれば必ず目標は達成できると心底思って生きてきた
これが親父から受け継いだdna
遊んでもらうこともなかったがそんな親父が好きで尊敬していた
親子でなかったらもっともっと親しく酒を酌み交わしうまく付き合えたのだと思う
親子でりんごを作るという事は自然界の動物の群れと同じで男は争って生きるものなのだろう
ライバルであり目標とする人であり越さなければならない相手なのだ
終わってから墓参りをして供養する
夜は道広さんの送別会に呼ばれていていつものメンバーを迎えに行って会場のいろりへ
銀座千疋屋さんの石部さんとの約束もあり飲まずにみんなを送り届けて帰宅後
夜10時から選果箱詰め
こうして頑張れるのも親父のdnaのおかげなのかもしれない
人の限界を決めるのは自分
言い訳なんかしたくないから自分を貫こうと思う
全てはその積み重ね頑張れ自分
もっと頑張れ自分