快晴

青空の下での剪定
これはたまらなく気持ちがいい
一度に振った豪雪で空気中のチリや埃が落とされて空気が澄んでいる
胸いっぱいに吸い込むとスーッとする
足もとはぬかるむが今日は梯子を使って丁寧に剪定を楽しむ
長柄の鋸や長柄の鋏を使うとやっぱり納得のいく剪定には程遠い
一本の木を伐り終えるのに何度梯子の上り下りを繰り返すのだろう
それもジュラルミンの梯子もぬかるむ傾斜地
それでも嬉しいのがこの剪定
まるでここを切ってくれと言っているような木との対話
ラジオからは国会中継が流れている
小学校レベルの聞いてもいない答えが続く
自民党の質疑などはおかしくて聞いていられない
首相をべた褒め
よくやっている
頑張っている
あれで地方に帰って恥ずかしくないのか
今日の質疑で大臣から永田町の職員が文書改ざんや隠ぺいをしているとする発言があった
だれが好き好んで改ざんをするのか
安倍のしりぬぐいのために真面目な公務員が罪をかぶる
各大臣も苦し紛れの答弁を繰りかえす
報道規制やお答えできませんのテープレコーダー答弁
馬鹿じゃねえのか
これが国家のリーダーの資質
せっかく気落よく剪定を楽しんでいるのに情けなくて失望する
畑はいいよな
嘘も偽りもない世界
自然を相手に恵みを分けてもらう
空気も水も土もそこにある
体を動かせば金が生まれてくる
食べ物を生産するかけがえのないこの仕事をたった１００年で放棄するような政治を作ったこの国
何万年も生きるために営んできた農業なのに
額に汗をすることを拒んでネクタイを締める
首にわっかの犬と化す
上司の尻ぬぐいと出世のためのこびへつらいで疲れ果てる
梯子に登って遠くを眺めながら澄んだ空気の下で吸うたばこのおいしさはわかんねえだろうな