講演会

午前中かげの畑の剪定を楽しむ
久しぶりの剪定のような気がして嬉しくてたまらない
２時から平川市の文化センターで始めた
今回どうすればいいりんごが作れるかを噛み砕いていく
それは剪定だけでもなく、管理技術だけでもない
全てが円で結ばれなければ完結しない
だったらどうすれば毎年安定した高級りんごが生産できるのかを話していく
早期に生殖成長へ導く方法
これにかかわる剪定、栄養体系、防除体系、草の管理、徒長枝の管理
大きな花芽を作り上げることで長いつるになり、つる元の葉との間に光が入る
葉を摘まなくても着色するこの原理が省力にもつながり、葉をあまりとらないので光合成も盛んになり糖度も上がる
指導機関は増産だけを取りあげるが机上理論では簡単にだせる数字だ
だが品質が伴わなければ往々にして隔年結果を招くことになる
甘ちゃん理論にしか思えない
日本は我々の先代が品質で世界に勝負してきた
少ない面積から高収益を確保してきたのに収量だけで勝負ができるものではない
今まで数回赤平農機主催でこの会を通じて講演をやってきてモンパ対策の話もしてきた
実践して好結果を出してきたご婦人がいて話を聞いてみると実がならなかった気がまともにりんごを販売できる
ところまで回復したと喜んでいた
納豆菌を使った簡易なやり方なのだが土壌菌のバランスをとることでモンパ菌と共生する方法で進めてきた
いくら完璧にモンパ菌を殺しても環境が悪化すればまた侵されてしまう事を覚えてほしい
要はどこの世界もバランスなんだと
スキーのインストラクター、デモ時代にアイスバー用のすべりとか、深雪用のすべり、湿った雪用のすべりと
皆特別なものとして教える人もいたが
俺は一貫してもっとシンプルにバランスポイントを教えてきた
小回りも大回りも同様にスキーを一番しならせることができるその位置を覚えればどんなことでもできると
今回若い世代も集まってきていて反省会でもどんどん聞いてくる
とても頼もしく思えた
こうして少しづつ広まってみんなが高品質りんごを生産できるようになればおのずと高収益につながる
こんな話をしながら飲む酒がまずいわけがない
人に教えること、それが自分磨きにつながる
全てはこうしてつながっていくのだろうと思う