伐根した根を焼く

朝から総出で先日掘り起こした大量の根を焼く
数百メートル離れた昨日の家事現場が目につく
在りし日の範とのやり取りが思い出されてただただ涙が零れ落ちる
外は寒いのにほほを伝う涙が暖かい
生きているから暖かい
今日は載りのことで頭がいっぱい
何かを考えようとすると彼が出てくる
先週も畑で彼と剪定談義
一緒にバイクツーリングしようとミニ計画も話し合う仲
かれこれ４０年も仲のいい友達
彼の死がこんなに苦しいとは思わなかった
生きていて当たり前としていつもそばにいた
昼過ぎ同じく彼と親交の厚かった譲治が訪ねてきた
一人でいると気持ちが塞いで潰されそうになってしまう時にとてもありがたかった
夕方剪定に出かけて鋏を握るも頭の中はやっぱり死を受け入れなければという葛藤
範