地元のスプレーヤー事故

剪定をしていると救急車の音が近づいてくる
もしやと耳を澄ますとすぐ近くまで来て止まる
同時にドクターヘリが真上を旋回
ただ事ではない気配にバイクに乗り込んで走っている
小学校の跡地のグラウンドにヘリが待機する
同業者たちがどんどん集まってくる
情報では隣の村の畑でスプレーヤーの下敷きになった人があるとの情報
しばらくすると救急車が現場からけが人を運んでくるがヘリに載せない
嫌な予感がする
４１歳の若者が意識不明の状態
広船の住人でみんなざわつく
しばらくして友達から電話が入る
さっきの事故亡くなったそうだ
なんとも言葉にならない
今日は範のお通夜もあり平静を保てない自分がいる
範のお通夜はコロナの影響もあって座敷の外から焼香をする
家族も中からありがとうと声を掛けてくれて遺影を見ながらいい写真を選んでくれたなと声を掛けた
こみ上げるものが抑えきれない
焼香が終わって庭でぼんやりしていると家族が駆け寄って来ていつも話を聞いていて感謝していると告げてくれた
人の死とはこんなにも近くて急にやってくるのかと思うとやるせない思いに押しつぶされそうだ
範の死、今日のスプレーヤーの死
たまらない思いだ
今日で剪定を終えることができた
本来なら嬉しくてほっとするのだが今日は考えごとにふけりそうだ