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堆肥撒き

雨、風、霰が降る中堆肥をまく
一本ずつ木を見ながら撒く量を変える
マニヤスプレッターで撒けば簡単なんだろうが樹勢に見合った量は見極めが難しい
昨年の旱魃時にも抜群の玉伸びを見せてくれた
寒くても暑くてもたい肥は微妙にコントロールしてくれる
毎年たい肥を続けていくと土が突き抜ける感触を味わう
それは最初数年ではあまり変わらないがある時を境に枝がぐんと太る
土が柔らかくなる
この時たい肥の力をまざまざと感じる事になる
秋の玉伸びも同様に収穫期までぐんぐん伸びていく
就農したころたい肥の窒素成分が玉伸びを促すと思っていたが今は違う
直接の肥効を求めるものではなく
堆肥は微生物の餌であり紫外線を遮断する効果も大きいい
ミミズが増えて穴をあけ糞は団粒化のもとになる
間接的な働きは多大だ
10アールに1000キロが分解飽和量
それ以上撒くと未分解の部分ができてくる
長年やってみて初めて知るたい肥の力
参考書で学ぶものではない
十分に土が出来上がり普通の肥料もいらなくなる時期がやってくる
微生物がいかに果物を美味しくさせるかはミクロの世界を紐解くとなるほど理解できる
微生物が作り出すアミノ酸は美味しさの宝庫
科学的には分析できても同じものは作れない
山の山菜や山ブドウや木になる実が独特の味の深みを醸し出すのは微生物が作り出すアミノ酸
これを知ってから土に対する見方ががらりと変わった
資材屋はこれを撒くと美味しい果物ができますといろいろ勧めてくる
何を試しても満足できなかったのは山の土を再現しないことには始まらないという事だ
山の中で草や葉が積み重なって糸状菌で分解され様々な分解菌や酵母が砕いていく
小さな小動物が噛み砕き糞を落としていく
さらにミミズが分解して団粒化した糞を残していく
まさにそこには命の連鎖があるのだ
だから畑には命由来のものしか入れたくない
化学成分を微生物は嫌う
簡単に成分だけの葉面散布でもりんごは出来上がる
でも命の連鎖からくる味の深みや香りは追随を許さないだろう
それほどに時間も苦労も要求してくる
この寒い中で汗をいっぱいかいてたい肥を撒く意味は計り知れないという事だ
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