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家の上わいか葉摘み

近年生産現場の若者が興味を持ちつつある超密植栽培
約40年前自分が試験場の研修生を終了してまもなくの頃М27台を使った省力栽培が一つの選択肢として
出てきた
樹高を2,5メートルに抑え作業効率を上げて栽培ができるとして始まった
生産者が受け付けなかったのが積雪の問題であった
省力の捉え方を考えてみた
人手が少なくて済むという観点から行けば机上理論ではいいのかもしれない
だが経費も3倍かかるとなれば経費償還分の収益増は難しい
それは秀品率にもかかわる重要な事なのだ
海外のようにほぼ葉取らず栽培であればよかろう
だが日本ではそれだけでは受け付けてもらえない
水の問題も起こってきてとても青森県の主力的な栽培には程遠い
それがなぜ補助対象になる?
成功例もないままにだ
台木が弱く根が浅いとりんごの水分含有量も比例する
りんごの栽培を知り尽くした人はわかるはず
マルバの強い根で作られたりんごにかなうものはない
硬さ、水分量、貯蔵性
ハイブリット栽培や超密植と近年異常とも思える亜種栽培
りんご王国青森県を支える栽培技術とは思えない
完全に指導体制の弱さからくる机上理論
りんご農家の生活を支える技術を遊び半分に考えないで欲しい
いまだに生産量の半分以上はマルバ栽培なのだ
我が家の経営もワイカとマルバの比率は半々だが
円熟期のマルバの木に追随するりんごの品質はない
豪雪も干ばつも長雨も台風も同様に耐え忍んできたマルバ栽培
我々が考えなければならないのは食べてくれる人達の事だと思う
作りやすい金になる手間がかからない
今は良く見えるだろう
だが食べてくれなければいずれ衰退する
10年後20年後のために舵を取るべきではないだろうか
何かに踊らされている気がする
偏った情報がsnsによって瞬時に広がる弊害でないことを祈りたい
世界の中で日本のりんごが生き延びてきた歴史を学んでほしい
省力化大規模化ではないのだ
コツコツと手間を売ってきたのだ
it技術導入が最先端のように指導するが生産基盤は地道な努力なのだ
浮足立つ世代に警鐘を鳴らしたい
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