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広船王林終了午後から長峰へ

昨年の日記を見たら昨年も5日に王林を終了している
昨年はなかなか寒くならずふじの着色が随分と遅れた
それが今年は昼が熱く夜急に冷え込む天気が続いて今までにない着色と味の濃さを実現させた
自然の恵みとでもいえるこの寒暖差
こうして考えてみると人の力とは微微たるものだよな
技術がどうのこうのと語る前に自然界のリズムの力を思い知った気がする
昨日は寒くて防寒フル装備だったが今日はポカポカ暖かい
みんな晴れると気持ちがいいなと空を拝む
長峰の王林は玉伸び地色とも満足の出来でたい肥の力を感じる
来年の花芽はしっかりゴロゴロついている
この花芽の充実度なのだが窒素を落として着色を優先していくと花芽は付きやすくなるのだが
肝心の花芽が痩せてくる
地力をつけていくと普段起きてこない枝からでも花芽が充実する
これは確かな感触だ
同じ枝でも芽が起き上がってこないこともある
総じてtr率のバランスもあるが土に力をつけて樹間を開けて光を取り入れてやれば見違えるような木になる
マルバ台の樹間距離を詰めて密植にしてもそれは地上部が交わせるだけで地下部の根の先端は
隣同士でぶつかり合っている
そこから生まれてくる現象が玉伸びの不足なんだと思う
木は生き物
小さな器で育てれば根が窮屈でいいりんごにはならない
大きな器のりんごが充実するのはそういう事かもしれない
昔の篤農家はりんごの成らせる間隔を30センチ開けろとよく言ったものだ
りんごがくっつくような成らせ方は論外なのだ
今はどうだろうか
多収という欲望に負けて30センチも開いていない
かつて世界一の品質と呼ばれた栽培法は一個一個のりんごを大切に作ってきた賜物なのだ
今どうだろうか
品質は外に追いやられ収量優先、労働力軽減で手抜きの葉取れず
何か大事な事を忘れていると思う
物量の考え方は大国でやってきた経済理論
この小国日本で果たして通用するのか
アメリカは100ヘクタール規模でのりんご生産で物量でコストを下げている
日本は世界基準のりんごを作れば物量で叶わないという事だ
他の国ができない事をやらないといずれなくなる
もう一度世界一と言われる品質へ向けて蘇って欲しいものだ
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