かげのふじ葉摘み

もうだいぶ着色が進んでいる
夜間気温の低下で着色も味も仕上がりがいい
大規模化をし品質で頂点を収め日本一の果物店の看板として出荷し、その店でジュースもパーラー用もと収めていく
ネット販売拠点販売員と輪を広げすべてを全うしようとしてきた
この時期から自分の体は自分の体ではなくなる
日中の仕事に加え夜も選果発送が続く
ネット管理や伝票発注は桜井さんが引き受けてくれて朝から夜まで細やかにやってくれている
その分追い詰められ方はだいぶ違うが
12時間勤務はじわじわとボディブロウのように効いてくる
気分転換にロックを聴いたり士気を高めようとするがいつまで誰のためにと自分で選んだ道を
迷いそうになる
今でいいじゃないかとささやく悪魔
だらしねえとささやく守護霊
我が社の従業員はみんなよく頑張ってくれる
その日に収穫したりんごはその日に機械選果機にかけて間髪入れず零度保存する
夕食も食わずみんなついてきてくれている
そんな動きに励まされまた体が動き出す
会社をダメにするのも社長の心ひとつと奮起する
まだできる
まだできるさ