雪が舞う日

倉庫でスペシャルのりんごを箱詰めする
一個一個タオルで磨いて気を込める
そのりんごには一枚づつ最高級　釈迦のりんご園と印刷された黒字に金のシールを張る
全品種の最高ランクが銀座千疋屋に並ぶようになってから自分のりんごの立ち位置が見えてきた
銀座では一個ふじが１６２０円で売られる
その同ランクのりんごがスペシャルだ
未熟でも過熟でも磨いたときに艶は出ないもの
適期収穫が条件として付きまとう
一日中スペシャルを詰めていると磨いている腕がパンパンに腫れ上がる
パソコン打つ手が震えてくるくらいに手間はかかるが奇麗になって化粧して送りだす心境は独特なものだ
夕方から急に冷え込んで雪が舞う天気になってきた
今夜から荒れて大雪の予報が出ている
仕事三昧のほうが体調がいい
こうして人生を楽しめてうれしいな