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かげの新梢摘み

日増しにりんごが肥大していて頼もし
県内の各地から入る情報では霜と風による不念
予測は出来ていたのだが人工交配さえすれば結実するという安易さは危険だと思う
健全な花が咲き雌しべも充実していればいいのだが
最近はやりの葉面散布主体の栽培形態だとどうしても花芽の充実度が足りないような気がしている
授粉能力の弱い雌しべに労を惜しんで一斉に花粉の機械散布が多くなった
それが意味することは栽培が明らかに粗末になってきているということだ
昔は交配時期になると親戚縁者がそろって村が賑やかになったものだ
りんご栽培で一番投資して値ある作業が人工交配だった
それも綿棒で中心花を目指して確実にだ
我が家は中心花に2回回っていた
それから40年前にマメコバチが主体になって混植の大切さを痛感して品種構成を変えてきた
次に研究したのが花芽の充実度を上げるということだった
一粒の花粉でも結実出来る雌しべの能力を上げること
立派な株の花はマメコバチ受粉で十分に結実する
大臣賞を連発してきたりんごは全てマメコバチによる受粉
いかに花芽の充実度が大切なのかがわかる
どこにいい果実がなっているのかを見ればやっぱり充実した株
資材業者はこれを散布すると玉が揃うとか盛んに葉面散布剤を宣伝するが
あり得ない事なのだ
早期に葉色を落として着色を促す裁倍方法は必ず弱い花芽に結びつく
夏に出来た花芽の養分を供給したくても秋の葉が無ければ光合成は出来ない
収穫を終えても葉が残って次年度の花芽に養分を供給出来る体制が望ましい
常に次年度への準備として考えている
養分をため込んだ花芽が待ちに待った受粉時期に一粒の花粉も逃さない位に充実していれば
彫りの深い弦の長いりんごに結びつく
視察に来る人たちが必ず聞くことはどんな葉面散布をしているのか
着色をよくするためにどんなことをしているのか
全く逆の事を考えている
りんご栽培に近道など無い
りんご王国青森県でトップに輝くりんごはりんごの木にストレスを感じさせないように繊細に対応している
自分がもしもりんごの木だったら葉をむしられ養分を絶たれたらストレスでいやになると思う
木が必要な養分を与え葉が活躍し多く取ろうとする良くを捨てて成らせていけば木が潜在能力を最大限に発揮して
りんごで返してくれる
堆肥も草を利用することも徒長枝を利用することもその為のお手伝い
操ることなど出来るわけが無い
もっともっとりんごの木を愛してやるべきではないだろうか
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