かげの新梢摘み終了夕方柳沢へ

かげの畑を終了して夕方柳沢へ
春に改植して植え付けた苗木が伸び始めている
あと三年もすればここに釈迦選抜平成美人が成ってくる
ふじがもつポテンシャルはまだそこが見えない
糖度酸度香り触感
作り手によって全く違う顔を見せる
使う資材で全く違う顔を見せる
俺らが就農した頃りんごが全盛期で技術競争がすごかった
最高の技術の格闘場所として品評会があり皆頂点を目指していた
肥料もまた競争して骨粉を追加したり魚かすを追加したりと毎日が勉強出来る環境で育ってきた
昨今それが全く違う方向へと向かっている
経費削減による数字上の利益追求
有機肥料は鶏糞まで質を落とすものも出てきた
剪定にしても葉が出る前に終わらないと樹液が漏れ出して貯蔵養分が流れてしまうので
きちんとそれまでに終わらせたものだ
最近は葉が出てからでも平気で剪定をしている多くなった
何が変わったのだろう
真冬の雪薮を漕いで剪定をするのは辛い
肉体的にも過酷だ
それをあえてりんごを守りたくて雪の上で剪定をしている
それが当たり前だと認識した俺らの世代
木の生理を無視して行けば必ず大きなしっぺ返しが来ると思う
りんごの木も俺らを見ている