家の上ふじ弦回し

今年目につく枝変わり
内枝に強烈な縞模様の強い赤の色が目立つ
下枝の光が当たらない位の場所での着色に思わずにんまりする
蛍光のテープをつけて経年観察に入る
故人ではあるが七戸茂雄さんが晩年ルクスについて何度も教えてくれたことがある
着色に必要な明るさは下枝の部分の明るさで十分なんだ
南面の常時太陽光線を浴びる明るさでは無い
下枝で十分に着色する花芽の強さを覚えればいい
わいかの神様といわれた故人七戸氏
随分とかわいがられた
亡くなる直前には病室のベットの上で意識が遠のくまでＭＧの可能性や栽培を教えてくれた
奥さんがそばで見ていられなくてもう帰ってくれと哀願するも
彼はまだ伝えておかなければ成らないことがあると引き留めて手を握りながら話してくれた
それからまもなく息を引き取った師
自分が迷ったときにはいつも背中を押してくれている
りんご試験場の恩師達も同様に君らの時代に羽ばたけるように力を蓄えろと言って亡くなっていった
人生の中で次に託せる物があればそれほどに素晴らしいことは無いと思う
一代で築いて一代で終わる技術はもったいない
最近は技術とは内なる思いのような気がしている
内面を変えていかないと成就しないだろう
外見は飾れてもおごったり妬んだりする内面がある内は得られない物がある
無性に腹立たしかったりメンタルが落ち込んだりする事もある
人の言葉が嫌にカチンとくることもある
全ては自分側の問題で誰も悪いのでは無い
自分が変われば溶けていく