長峰ふじ収穫終了

みんな今日収穫を終えようと無言で収穫を急ぐ
社員の気持ちがまとまってきたなと実感
最後に残しておいたのがジョナゴールドの無袋葉とらず栽培
別名食べるジュースと名付けたことのある栽培方法
酸味の利いたあふれる果汁がすごい
この栽培方法はとあるおばあちゃんが手紙をよこして一生に一度でいいから
酸味があって果汁のあふれる完熟ジョナゴールドを六個だけ作ってほしい
メイドの土産に作ってほしいという
食味状態を把握するために残業が終わってから往復一時間かけて長峰の畑に夜中ほぼ毎日食べに行った
それが収穫時期を一か月も遅らせて作る食べるジュースのジョナゴールドだ
6個送るのに100個単位で食べては捨て食べては捨てを繰りかえした
まだ生きてるかなあ
送ってやると電話口で泣いていた
ひくひくしながら感謝の言葉を並べた
かまって欲しかったのかなあ
約束を果たしてほっと会話を楽しんだ
山奥のダムのそばの辺鄙な場所に住んでいてバスで数時間揺られればこれるから着てねと電話を終えた
50年前の味を再現してほしいと連絡をくれたおじいちゃんもあった
試行錯誤して数年かけて送ってみた
金にならないことをなぜするのか
自分を必要としてくれるということは何物にも代えられない
100人の仲間より俺はそちらを選ぶのだろう
世渡りが下手なのだろう
今更生き方を変えるわけにも変えれるはずもなく俺流の生きざまを記していきたい