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雪の多い年

長期予報の気圧のうねりと予測で今年は雪の多い年と思ってショベルローダーも支度した
案の定暮れになって毎日降り続く雪
今朝も早く起きて除雪をする
スキーの技術は年々マテリアルともに高度になっていく
寸分の狂いなく100分の一秒を争うなかで常に勝ち続ける選手もいる
何が違うのか
見えてるのは基本に忠実だということ
60旗門のターンの中でどの選手も必ず小さなミスを犯す
基本的な滑りはさして変わらないのに前後のバランス、左右のバランス、外スキーの捉え
いつの時代もきれいでゆっくり見えるのが実は早い
レーシングチームレオを主催して選手を育てていたころ
ほぼナイターだけで入賞者を量産してきた
ほかのチームが北海道合宿などこなしている中で勝たせなければならない
だったら何を教えるべきか
強くする要は基本の忠実さと限界突破
当時大鰐スキー場でナイターをやっていた
ジャイアントスクリーンは斜度38度
必ずその斜面を使って斜滑降をそれも高速でやらせていた
アイスバーンのこぶだらけの斜面を膝で吸収させて滑る
急斜面への恐怖心の克服
飛ばないための膝の使い方
前後のバランス
エッジの使い方
すべてが体にかかる負担は相当なもの
そこを滑り終えて疲れたままポールを滑らせていた
力まず無駄な力の入らないターンが身についていく
指導は誰一人として同じことは教えない
その子の最大長所を生かす方法
なぜチームレオの子たちがどんどん強くなるのか
急斜面で遊んでいるように見えるが親には焦らなくていいというものの最初は信用してもらえなかった
練習の後半にはブーツのバックルを開放してのフリー滑走
上級者でもなかなかうまく滑れるものではない
こうすることで雪面コンタクトが理解できるようになりターンの前半の捉えがよくなる
大会が近くなるとフルアタックの練習
ポールのコースまで長い直滑降のフルスピードで入らせる
練習が終わればスケーテイングの競争
往復150メートル3本で負ければもう一回
練習中のリフト乗車は膝を曲げないで伸ばして太ももを鍛えらせた
一シーズンこんな練習をこなしてくと確実にトップに向かっていく
大会前のスキーメンテは全員分を預かって選手個々にエッジ調整ワックス塗り
大会の天候出走順でワックスも微量調整していた
あくまでもストイックに勝つためのもの
各地区の大会が終われば成績が舞い込む
誰かしら必ず優勝してきておのずと切磋琢磨していく
練習中にケガが起きないのが不思議なくらいの内容だが
気を抜くと大けがをするので常に目をくばる
挨拶や態度が悪ければ練習には入れない掟
守れない奴はリフトを使わせないでスキーを担いで斜面を登ることになる
コーチの自分も雪やぶをこいで剪定して疲れた体でナイターに向かうのだ
落ちこぼれ選手がかけ上がっていくにはそんなサクセスがあったのだ
雪を見るとあの頃が思い出される
あの頃を思えばまだまだやれるそんな気になれる
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