剪定

気分良く剪定を開始
のつもりが集中出来ない
足慣らし状態からフルパワーとはいかなくて難題を抱えた生徒みたいに迷いがある
欲を捨てろと魂が呼びかけるのだがよくできあがった主枝は残したいもの
栽植距離の問題が浮き彫りになる
マルバ台で将来３列の予定で植え付けた
空間がもったいなくて間に又植え付けた
将来を見据えてどんどん伐採していくつもりが勿体ない病発生
シナノゴールドの特性で早期に詰まるとおやこのままの空間でおけるかもしれないと
交わしながら納めてきた
さて成木期に入りやっぱり近すぎる
落とすのが勿体ない主枝がこれでも切るのかいと主張する
まあ初日だから許してやるとりんごの木が訴える
明日からもっと悩ませてやるからなと追い打ちをかけてくれた
欲が全てを狂わせてしまう
明日は欲を捨ててやるぞと気持ちの整理は出来ているが
明日の場所は難関の連続
やべえ心が折れそうだ
違う場所を切ろうかなと逃げに回る自分がいる
明日は暴風網の場所
延ばせば網は閉められなくなる
詰めれば樹形は壊れる
きっと今夜は夢に出そうだ
何度木の下を回ったかしれない
昔の人曰く
雪が固まるくらいに木の下を歩いて考えろ
そうすれば答えが出てくる
確かにまだ甘い
雪は固まっていない
くそっ
また先人達の言葉が頭の中を駆け巡る
きっと年老いて始めて見えてくる景色があるのだろう
自然と共存できるようになるのだろう
まだまだ自分はひよっこだということだ
昔ならば畑の現場まで一時間も雪薮を漕いで考えながら歩いたものだ
それを今は除雪しておいて車で現場について即剪定
また先人の言葉が出てきた
苦労した分成長できるんだぞ
まだ苦労が足りないいうことなのだろう
あーあ