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長嶺ふじ剪定を楽しむ

剪定とは何のためにするのか
剪定中に時折頭をよぎる事
りんご栽培の要となる大きな花芽を育てること
目的が明確になればそれを目指して剪定を進めていけばいい
だったらなぜ迷いは生まれてくるのだろうか
枝の方向性を自分の意思通りに動かそうとする事への葛藤
地下部の根の動きによって地上部の枝が向きを変える
又太陽光線の受光によって枝の向きは変わっていく
枝は根と直結する
ならば枝振りに根が想像できる
一本の枝が伸び次の年に先端が又伸び始め横枝が出てくる
この時に花芽で留まるものもあって使いたくなる
だが使いたいのはその花芽ではない
もう一年以上追加熟成した花芽
剪定時に切りすぎるとその花芽は出来てこない
だから幼木期は邪魔であっても牽制のための枝を残す
栄養成長から生殖成長への転換を促すための手法
数年前に植え付けたマルバのふじが今その時期を迎えてきた
ゴロゴロと大きな花芽が並んで来た
確かに牽制枝を置いた枝は花芽の熟成が早い
下り枝はあくまでも親のラインを大切にしていけば狂いがない
主線が太く腰が入ってくればほぼ間違いなく狙った花芽が着いていく
剪定の主眼が形を重視すればそれが又別物ができあがる
枝振りは見栄えがいいのだが出来あがった花芽は不揃いで目指したりんごは出来あがらない
先日のお祝いの席で一生に一度とれれば本望とする品評会第一席
なぜ何度もそれが出来るのかという問いに迷いなく言えるのが最高の花芽作りだと答えた
数量と取りたくて数多くならせて葉が持つ能力のキャパオーバーで美味しくないりんごが出来たり
弱い花芽にならせて小玉を取ったり
成り年裏年はその現れだ
話せば2時間を越えて深い話だがトップクラスの人ほど真髄を求めてくる
トップの座で居続けると云うことは半端な気持ちでは無理な事
その上で近代の指導法が間違っているのではないかとさえ思えてくる
不思議なものだ
剪定をしながら集中して呼吸を止めていることもある

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