朝帰りの剪定

朝風呂ですっきりして宿の朝食
宴会中ほぼ食べなかったので朝飯がやたらとうまい
気の合う仲間同士で食べるのは別次元のもの
家に帰って早速剪定に出かける
頭の中を空っぽにして集中する
それができる今の精神状態が嬉しい
悩み事や考え事があるといつもそれを背負っていて１００パーセントの集中が出来ないものだ
昼までラジオの内容がほぼ聞こえていなかった位に集中していた
剪定は面白い
枝が意思を持っているように方向を変え花芽をつけていく
素質の良くないものへは押さえの牽制枝を置けば頭を垂れていく
素質のいいものは光を与えれば強さを増して一人前になって行く
悪いものを全て切っていくのが若い頃の剪定
あれはだめこれはだめと切ることを念頭に剪定をしてしまう
引き出しの数が増えた年代になれば操り方を覚えていく
先端は一本にと闇雲に切るよりも落ち着きのない先端は好き放題にしてやれば
お互いが牽制しあって次の年は短く止まる
おもしれえ
まるで人生論
人生が剪定の道理なのか
剪定が人生の道理なのか
喜怒哀楽まで枝の中に見え隠れする