剪定

今日も鋏の切れ味がいい
貯蔵養分はばっちりあるようだ
数年前からこの園地の枝が一番硬くて何度も日記に書き残してきた
マルバ、ワイカ問わず痩せた枝は硬い
鋸の切れ味がどうのこうのという前にその木の養分状態を感じればいい
硬いようであれば先端に鋏を入れてはいけない
枝を伸ばしたくているときは詰めても花芽はかからないのだ
それを毎年同じ形に収めようとするからりんごは暴れる
その土地、その年で剪定は変わる
品質をそろえるという事はそこまで木が出すサインを察知する能力が望まれる
形をそろえるだけでいいものならば庭師のほうがうまいと思う
剪定のことを本にしようと思ったときにあまりもたくさんの引き出しがあり
紙面に収めるには並大抵ではできないとことを知った
剪定会を何十年も見ても思うようなりんごが成らないという事はそういう事だろう
木から学ぶことしか早道はない